船となって、あなたを迎えにゆく。
- Marie Nishi
- Mar 23, 2024
- 2 min read

この世の中は気持ち悪い。人間ってなんなんだ。
そうやって心がえぐられるものを目にする度に
すごく嫌になって
さらには自分もそんな人間の1人として
この気持ち悪い世の中を生きてる事実に
吐き気がするときがある。
美しく、優しいものほど
粉々に壊されて消えてしまうのなら
強く、逞しく動いたものほど
突き止められて塞ぎ込まれるくらいなら
何もせず生きていく方が正解なのか?
ただただ人を攻撃し続ける方が生き残れるのか?
そういう風にこの世界はできていて
それに勝手に抗おうとしてるだけなのか?と
ずっと続いているこの社会の構図を理解しようとしては頭にハテナばかりが浮かぶ。
じゃあ、私がやろうとしてることは果たしてなんなんだろうか。
自分を壊しにいってるだけなのだろうか。
そうやって虚しく、そして、怖くなる。
だけど、まだよく分からないままだけど、
この世の中は多分、ずっと、そう大きくは変わらなくて
人間もそう簡単には変えられなくて、
それはもうそう受け止めるしかなくて。
ならば、
そんな世の中の変えられないものに、理解できないものに、頭も力も無駄に使わず、
その中でもがき苦しんでる人達を救い上げて温めたい。と、やっぱり思うんだ。
荒い波に飲み込まれそうになりながら
一瞬でも力を抜いたら流されそうになりながら
それでも自分を信じて、必死に全身の力を振り絞って泳いでるあなたを
大きな船で迎えに行きたい。
同じ方向に進む、もっと心地良くて、安全で、
みんなで一緒に向かっていけるような
大きな大きな船があることに気付かせたい。
きっとこの海は果てしない。
泳いでも泳いでも、目的地ははっきりと見えてこないかもしれない。
こんなの、泳ぎ続けて意味があるのだろうかと、
こんな冷たくて、激しくて、怖くて荒い波の中だと
もう無理だよと、諦めたくなると思う。
だけど、そんな海を、少しでも気持ち良く、力を抜いて、
そんな荒波にも気付かないくらい大きな船で
いろんな景色を楽しめるような旅にあなたを連れて行きたい。
同じ船に乗ってる素敵な人達と一緒に。
そういう気持ちで、
私はまたこの世の中を生きていくことにした。
Comments